星を探して

大切な人との楽しく幸せな日々、5羽の愛するオカメインコ、大好きなコスメなどについて綴ってます。詩も載せていましたが現在は書いていません。

ガラスの心臓

わたしを人形にしていたあなたは飽きたら捨てた
「愛はもうない」そう言った
それなのに最後に抱かせて欲しいとあなたは言った

あなたにとってわたしは
都合の良い人形だったとわかっていたのに
今にも消えそうだとしても
ほんとうは愛が残ってるのかもしれない
そんな淡い願望に揺らいで
あなたの最後の人形遊びに身を委ねた

捨てたはずの人形にあなたは口づけた
それはとても冷たいキスで
やっぱり愛なんてないことこの胸に響いて
涙が溢れてくるのを感じたけど わたしは人形
決して流さないように天井を見つめた

なぜだろう
わたしは人形でしかないのに
ただただ痛くてどうしようもなかった
怒りも憎しみも湧かない ただ情けないだけだった
自分が人形でしかなかったことに

ガラスの心はひび割れていたかもしれない
それでも一人の人間として接して欲しかった
人形のように見えて
心が泣いていたことに気づいて欲しかっただけ

ちょっと見た目が好みで
連れて歩けば見せびらかすことができる
そんなちょうどいい人形だった

愛してるよって言ってキスをすれば
お洋服の下の生身に触れることもできる
欲求を解消することのできる
ちょうどいい人形だった
疑うことを知らなかったこの瞳では見抜けなかった
都合良く人形遊びをしているだけのあなたを

愛なんかなくても
見た目がちょっと好みだから
欲求を満たすには最高だったのね
あなたにあっさりと捨てられたわたしは人形のはずなのに
この胸の奥がどうしようもなく痛い
ガラスの心臓なのにね
どうして涙がこんなにも溢れてきてしまうんだろう

ねえもうわたしという人形はいらないの?
嘘でも愛してるって言ってくれないの?

あなたが最後にしてくれたキスはとても冷たくて
まるでわたしはほんとうの人形になったみたいに
なにも感じないままに横たわっていた
まばたきさえしないように 涙がこぼれてしまいそうだったから
あなたが満足するまで人形でいようと徹していたけど
ガラスの心臓だけはずっと震えていた

ごめんね人形になりきれなくて
ずっと笑っていたかったのに
あなたに捨てられた日 ガラスの心臓が砕け散って
いっそほんとうの人形だったなら
こんなにも胸が痛むことなかったのに
愛だと信じて疑わなかったこの瞳から
こぼれそうになる涙を堪える必要なかったのに

ただの人形だったと気づかなかった自分が情けないだけ
あなたの最後のキスがあまりにも冷たくて
やっと気づいたけど
もうガラスの心臓は砕け散ってしまった
あなたは破片さえ拾ってくれずに去っていってしまった
いっそほんとうの人形になりたい 願いが叶うなら

 

2017.12.27