星を探して

大切な人との楽しく幸せな日々、5羽の愛するオカメインコ、大好きなコスメなどについて綴ってます。詩も載せていましたが現在は書いていません。

海に出る夜明け

酷くつまらない本を読み終えた夜
わたしはある確信を持った
新しい朝が来ると同時に
わたしには新たな扉が用意されていると

楽しみで仕方なくて
その本のあとがきはわたしが書いてやろうと
寝るのを忘れてペンを持った

机のランプを消したのは 次の旅が始まる合図
眠らないで迎えた まだ薄紫に包まれる夜明けの海
灯台の光が幕を引くのを見たら
海へ飛び込むの

わたしはイルカになって
あなたじゃ決して追いつけない場所まで
止まることなく泳いでいく
停泊したままの船の上で満足してるなら
ずっとそこで海を眺めていればいい
わたしは常に新しい波をこの肌に感じながら
いつも生まれ変わっていくから

例えば息が続かなくなって
海に漂う藻になったとしても
どこまでも泳いだことに後悔なんかしない
この体が傷だらけになって綺麗だと言えなくても
あなたよりずっと澄んでいると言えるから

夜にあの灯台が指し示す光よりも早く
わたしは進むべき道を見つけるの
そう、暗くても深海へと目指していく
あなたの瞳には映すことのできない
わたしだけに見える世界がそこに必ずある
あなたには生きられない わたしが生きるその世界に
たった一人の人が 流れ星が落ちるみたいに
現れるのを楽しみに待つの

わたしはイルカになるわ
あなたとは違って常に扉を開いていきたいから
留まることなく泳ぎ続ける
あなたには決して届くことのできない
深海でさえわたしは息をすることができる
わたしが生きるその世界に
たった一人の人が 流れ星みたいに落ちるのを
この瞳はいつかきっと見るから

人口の壁に囲まれた水溜りで遊んでるだけは
あまりにももったいないと気づいたから
そう、まるで呼ばれるように
わたしに似合う もっと居心地のいい海を目指して

わたしはイルカになって
あなたには二度と見えないくらい遠い海へ
常に新しい海を探し求めていきたいの
わたしにとっての宝物が眠っているかもしれない
暗い深海へだって好奇心を持って
あなたには決して知ることのできない場所
わたしがいる深海まで届く光が必ずある
あの灯台の光よりも深く届く
いつか必ず届く光を待ちながら
わたしはいつも波を感じて生まれ変わっていく

 

 2009.6.27